小向一實と備前焼
■「小向一實」の 備前焼について |
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備前焼にはさまざまな技法が存在します。「小向一實」がめざす作品には、慣例的な技法 を踏襲して さらにあらたな方向性を私たちに見せてくれます。見て楽しむ器もあれば、そ れそものもに料理を乗せてはじめて引き立つ、品のいい食器もあります。以下に小向が主 に用いる技法を紹介します。 |
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├ | 酸化赤焼 | 本来、窯焚きにおいて窯内の温度の低い場所での作品の赤味色 は一窯焚き中、約1割程度のところ一窯焚き中全ての作品が赤味 になるように作品を詰め過ぎないようにして 酸素を多く含ませな がら焼成するのもです。 |
├ | 須恵備前 | 備前焼のルーツでもあり 焼締めの原点に挑戦する 酸素の欠乏 した不完全燃焼の火炉で焚く還元炉焼成で 淡い灰黒色を出すも のです。 |
├ | グラデーション | 一つの作品から土味の持つ全ての色(素焼の赤→高温の を表現 する為に窯の床に素焼の陶土を敷き詰めそこに作品を直接埋め 込み焼成する事でグラデーションを出したものです。 |
├ | 塩窯 | 塩釉も焼締めと同様に釉薬を使わず自然の焼成で穴窯の特色を 生かして酸化、還元焼成を行うものです。窯焚きの時、温度が千度 になるころ塩を窯に入れる事で青みがかかった色を出すものです。 |
├ | パナリ焼 | 沖縄の焼物。本来は野焼きであったものを焼き締めに完成させ た。窯の床面に貝殻を敷き詰めて焼成。 |
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